2010年 09月 08日
「たなごころ」 |
僕がお世話になっている方からこのお店がオススメだと紹介していただきまして。
どれもこれもぜーんぶ美味しくって頬がゆるみっぱなし。
そんな中ある料理が出てきました。
椎茸と筍とチンゲン菜が見えますね~。
その間に何かうすいピンク色のものがありますね。
さぁなんでしょう?
僕らも最初にウエイターさんから聞いた時はびっくりしすぎて誰もが
「え?」「な、なに?」「うそやん!!!」「ほんまに?」
僕なんて泣きそうになりましたからね。
正解は「熊の掌」です。
僕がここ数年、ずーーーっと食べたいと思っていたもので
でもきっとおそらく国内では無理だろうなぁって諦めていました。
それが何の予告もなしに目の前に出された時の衝撃
喜びといったらもう、涙ちょちょぎれるくらい嬉しかったです。
お味の方はといいますとスッポンと豚の脂を足したような感じで非常に美味でございました。
もちろん右手です。
もちろんって言うのはおかしいですね。
よく熊は右手でハチミツを食べるから右手が美味しいって言うんです。
でもほんまはそうじゃないみたいです。
どっちの手でも食べるんですって(笑)
じゃぁ何故に右手だけが貴重品として扱われるのか。
熊を中国人が食べるようになったのは2000年以上前かららしいんですが
熊は冬眠しますよね。何ヶ月もずーーと。
中国人は思ったわけです、熊は何ヶ月も寝ていて何故生きていられるんだ?と。
ん?熊は寝ている時に右手をずっとペロペロなめているぞ。
そうか!あの右手には何かきっと神秘的な力があるんだ。
きっとそうに違いない。
あの右手を食べれば我々にもその恩恵があるはずだ!!!
それが右手だけを食べるようになった訳だそうです。
って、ウエイターの未来の巨匠が教えてくてました。
その写真まで見せてくださいました。
ここ数年は不猟だったらしく2年ぶりの獲物とのことで
そんな貴重な掌を僕たちなんかに惜しげもなく遣ってくださり
それにもまた感動して泣きそうになりました。
そして紹介してくださったTさんのお心遣いにも感謝。
帰りにはなんと爪をお土産にくださいました。
ストラップにできるようにと釣り糸まで通して。
ストラップには危険すぎてできませんが(ポッケの中で刺さりそう~)
大事にお守りにしたいと思います。
硬くて鋭い爪です。
確かにこれでひっかかれたら、ひとたまりもなさそうですね(ヒヤリ)
お蕎麦も和菓子も手でこねて作ります。
みなさんの口福の笑顔が見れるように
気持ちを込めて、魂を込めて、掌。
あ、僕のYシャツのボタンが悲鳴をあげているのは見逃してください。
by tesshin2daime
| 2010-09-08 19:09
| 口福