2010年 09月 28日
「あくんちゅ」 |
殺人をおかした男と出会い系サイトで出会った女の愛の逃避行、という
なんとも微妙な設定と重苦しい予告編のおかげで全く観るつもりもなかったんですが
深津絵里の妹役で同級生の山田キヌヲが出演しているというので重い腰を上げてきました。
月曜日の午前中の回だというのにほぼ満員。
というよりも映画館自体が
今まで見たことがないくらい混雑していて(日曜日が運動会で振り替え休日?)
ビックリしましたし、あらためて映画館という箱の集客力を再確認しました。
僕の隣に70過ぎくらいのお婆ちゃまが2人座ってらしたんですが
エンドロールの時に「私にはよう理解できん」ってつぶやかれたのが印象的でした。
たしかにねぇ。
出会い系サイトで知り合って
その日のうちにホテルに行って
愛の逃避行~って言われても意味わかんないですよね。
なんじゃ最近の若いもんは!!!ってなっちゃいますよ、そりゃ。
でもそれが悲しいかな現実として起こりえてる。
作品としては現代社会の行き詰まりの中で現代人が抱える特有の寂しさ、孤独感を嘆きつつも
バスの運転手や違和感を覚える同級生が一筋の救いの光のように感じました。
人それぞれですから皆さん感想は色々とあるでしょうが
僕が1番感じたのは、親を大事にしようと切に思いました。
どんな演出やストーリーにするかは監督さんの自由ですが
ひとつだけ理解できなかったのが
イカの目玉・・ではなく
祐一(妻夫木)が房江(樹木)にプレゼントしたスカーフが
殺人現場のガードレールに巻かれていた事。
房江がお参りに来たということを暗示していますが
殺した人間にもらった物を、殺された人間に供えるのはどんな意味があったのか。
たとえ房江の最も大事なものだったとしても。
原作にもあったのかな?
うーーん。
2週間ぶりの休みに
しかも雨降りの午前中に観るにはなんともヘビーな映画でした。
どんより。。。
やっぱりは映画は娯楽作だけでいいや。
スタローンの使い捨て軍団に期待。
自虐的なサブタイトルが素敵☆
by tesshin2daime
| 2010-09-28 17:29
| 思ふこと