2010年 11月 25日
「誰がために鐘は鳴る」 |
急遽決まったもんでバタバタとした日程ではありましたが
ひさしぶりに末冨の旦那さんや奥さん、職人の皆さんにも会え
また先輩後輩や友人らと楽しい時間を過ごすことができました。
「おまえ今いくつになったんや?」て聞かれまして
「こないだ29になりました」ってゆーたらみんなびっくりしてはりました。
そりゃそうですよね、僕が末冨に修行に入った時は18歳でしたからね。
ほんまに高校生のヤンチャが抜けきらないクソガキでしたからね(未だにですが)
よく(めっちゃ)怒られてました(苦笑)
そんな毎日が、なんだかこないだのことのようでした。
でも職人さん達もちょっぴりシワが増えてはったり
あんなに厳しかったのに丸くなってはったり
少しだけ月日の流れを感じました。
紅葉シーズン真っ只中ということもあり
どこもかしこも人、人、人、人、人。おまけに雨。
どこか紅葉でも見に行こうかな~なんて思うてましたけど
流石にゲンナリしてしまい何処にも行きませんでした。
その変わりに祖父や友人らと会ってひたすらおしゃべりしてました。
色んなアドヴァイスなんかももらえてとても有意義な時間でした。
食事はミシュランの1☆のフレンチと祗園の和食へ。
なんでしょうね。
どちらも以前から気になってたんで
ちょっと期待してたんですが
全く話しになりませんでした。
フレンチの方は事前の予約時のやりとりやサーヴィスなどは素晴らしく
(まぁホテルですから当たり前っちゃ当たり前ですが)
ワインの寝付けも2倍とリーズナブルでそこは◎
(最近は2倍がマストになってきているようですね)
料理はトロワグロやロワゾーあたりにインスピレーションを受けてる感じをうけましたが
なんか迷いがあるというか、簡単に言えばゴチャゴチャしすぎて訳わからんちん。
どないしたいねん?って感じでしたね。
問題は祗園の名店さんです。
コノヤローでしたね。
今思い出しても腹立つくらい酷かったです。
美味しなくて食べられへん料理が何点か。
材料が悪いとかそういうことやなくて
生臭いとか、焦げてるとか、要は出来そこねてるんです。
デートじゃなきゃ大将呼んでキレてるレベルです。
せっかくの友人との楽しい時間ですからグッと我慢しましたが
宴会料理か!って思いました。
昔は評判の良い料亭やったんですけどねぇ。
なんでこんななってしもたんか。
僕は一重にミシュランの影響があると思います。
ミシュランに載ることでお客さんが増えます。
それこそほっといても予約が埋まっていくでしょう。
しかし、今まで来ていた客層とは異なるお客さんもいらっしゃる。
現に祗園の和食店ではオモチャの銃を持って子供が走りまわってました(笑)
考えられないですよね。
それを怒らない親や店。
ありえへん。
それを見た時から嫌な予感はしていたんですが。。。
おそらくこの店だけでなく他店でもきっと同じようなことが起こってるはず。
それは東京しかり、パリしかり、NYしかり。
京都だけにはミシュランを断って欲しかったですね。
タイヤだけ作っといたらよろしいちゃいます~てピシャリとね。
一見さんお断りの美学が泣いてまっせ。
最初は経済効果もあるかもしれませんけど
絶対逆効果やと思うんですけどね。
☆を手に入れる度に品格を落としているのが解らへんのかなぁ。
祗園(南側)って、僕らが修行時代の頃なんて
「神聖」な場所で、おいそれと入っちゃいけないような雰囲気すらありましたからね。
今でもちょっと背筋伸ばして緊張するくらいの。
でももうそんな雰囲気はどこにもありませんでした。
お店にも花街自体にも。
たしかに紅葉シーズンてこともあるかもしれませんが
それを差し引いてもがっかりしたなぁ。
祗園自体がわやわやしてはりました。
それから錦通り。
もう節操のかけらもあれへん。
かつては京都の台所と呼ばれた市場ですが・・・
歩いているのは中国人と外人と県外人だけ。
僕が京都にいてる時ですら残念や残念や言われてましたけど
その僕が嘆くくらい残念な感じになってました。
生き残っていくためにはしょうがないのかもしれへん。
進化といえば進化なのかもしれへんけど
もう少しやりようあるんちゃう?
って思うてるのは僕だけじゃないはず。
まぁそんなこんなではありましたが
僕的には予想だにしない収穫がたくさんありました♪
縁というものはわからへんもんです。
充電もしっかりできましたし
モチベーションもグン↑とあがりましたので
このまま大晦日までフルスロットルで
皆様に口福をお届けするべく駆け抜けていきます!!!
by tesshin2daime
| 2010-11-25 23:28
| 思ふこと