2011年 12月 04日
「未来の巨匠」 |
僕の和菓子の美味しさの秘密、丹波篠山の大納言小豆。
普通の小豆よりも粒が大きく、味に深みがあります。
この大納言を半日じっくり炊くことによって旨味を引き出します。
そんなこんなで今月の和菓子は「そばがき善哉(ぜんざい)」。
ふわふわのそばがきと一緒にお楽しみくださいませ。
ほとんどテレビは見ないんですが
堺正章の「チューボーですよ」という番組の
【未来の巨匠】というコーナーが好きです。
毎回色んなレストランの若手の修行の様子が紹介されるのですが
気が遠くなるほどの大量の仕込みや
手を火傷しながら、凍傷になりながらの作業。
修業時代の自分を見ているようで
テレビの前で目頭を熱くしながら頑張れ〜!とエールを送っています。
僕が修行時代に辛かったのは「寒さ」でした。
和菓子=生モノなので職場に暖房は入れられません。
むしろ寒ければ寒い方が良いので冬場はほとんど外と同じ気温。
ガタガタ震えながら仕事していました。
そして何よりも一番辛かったのは小豆を洗うこと。
真冬の冷たい水で小豆を素手で何十キロと洗わなきゃいけないんですが
冬場の乾燥や水仕事で指がアカギレしてたりして
冷たいは、痛いはで、もう半べそかきまくりでした。
今となっては良い思い出ですけどね。
いつも小豆を洗う時にそのことを思い出してはふっと笑っています
将来3代目として跡を継いでくれるのでしょうか。
そうなってくれると嬉しいのですが。
その時はまずは永平寺か少林寺に修行に出そうと思っています。
が、速攻で相方さんに却下されました。
ですよね(苦笑)
僕も両親から一番最初は永平寺に修行に行かされそうになったんですが
それだけは嫌だと断固反対した記憶があります。
永平寺に行ってたらそれはそれで人生変わってたでしょうね。
by tesshin2daime
| 2011-12-04 00:41
| 和菓子