2013年 12月 06日
「途方もない考えがなくては、途方もない結果はない」 |
昔は魯山人の器は苦手だった。
奇抜だし、扱い難い。
一体どう何を盛り付けろと。
それが三十を過ぎ
齢を重ねるにつれて
見識が深まり視野が広がるとともに
魯山人の美意識、奥行きが
少しずつ解るようになってきた(気がする笑)
魯山人の面白いところは
何を乗せようかと
迷うような、奇を衒った器が
いざ盛り付けてみると
あら不思議!
まさにその為だけに存在するかのような
これでなくしてはならない
そんな芸術性、実用性の高さにあると思う。
もっとも魯山人のそれが
ほんまの意味でわかるには
まだまだ年数がいりそうだけど。
美術館で器を眺めながら
これには鴨のローストを盛り付けたいなぁとか
これには鯛の焼物だなぁなんて
妄想してたら楽しくってしょうがなかった。
展示の中に魯山人のこんな言葉があった。
「途方もない考えがなくては、途方もない結果はない」
その通り!
って腕組みして頷いてたら
後ろで相方さんが
その考えに振り回されて途方にくれる妻の苦労もご理解いただきたいものですが!
誰がうまいこと言えと…
なかなかに贅沢な美術展
ぜひぜひ都城まで
足をのばしてみてはいかがでしょう。
15日まで。
by tesshin2daime
| 2013-12-06 08:26
| 思ふこと