「2017私の魂を揺さぶった料理ベスト6」 |
「2017私の魂を揺さぶった料理ベスト6」
★★★★★★第1位 天ぷら くすのき
兎にも角にもくすのきさん。完全紹介制のため食べログなどにも情報が一切出てないので一般には知られていませんが世界中の食通がこのためだけに名古屋に訪れるという名店。私もその為だけに名古屋に行きました。くすのきさんの天婦羅は下に敷く天紙に油が一滴もつかないんです。天茶にすら油が浮いていないのを見た時はあまりの衝撃に言葉を失ってしまった。油を感じない天ぷら。究極の蒸し料理。なんという技術。こんなことがありえるのかと料理人の私が思うのだから、いかにそのレベルが凄いかわかっていただけるかと思う。「くすのき前と、くすのき後で見える景色は違う」この日を境に私の料理人人生が大きく変わりました。感謝です。私の天ぷら美味くなったろ、奥さん。
★★★★★第2位 「アーロスコルトン1961」
ナチュールもいいけれど、上手に綺麗に熟成したブルゴーニュにはどんなお酒も到底かなわない。天真爛漫な自然っ子よりも、英才教育を受けた由緒ある名家のお嬢様の方が伸び代高くない?どっちの未来が輝かしいかしら。これだからブルゴーニュはたまらない!ワインと女性は古いのに限るよね、奥さん。
★★★★第3位 「一心鮨光洋のあん肝」
あん肝の美味しい店はよくある。だけどこの組み合わせ、マリアージュには度肝抜かれた。あん肝に自家製の柿ジャムにラディコン。唸りに唸って噛み締めた口福。宮崎に一心鮨あり!ありがとう一心鮨!東京?行く必要ないよ、奥さん。
★★★第4位 「松葉蟹の蟹味噌」
正直ランクインさせるか迷った。なぜならほぼほぼ調理してないから。それなのに震えるほど美味い。悔しいけれど蟹のポテンシャルは凄い。そりゃ全国の有名店で取り合いなるはずやで、奥さん。
★★第5位 エストゥーディオ「フォアグラのムース」
何を隠そう私はフォアグラが大嫌いだ。好き過ぎて食べ過ぎて嫌いになったというニントモカントモなクソ理由。だから普通のソテーじゃ満足しない。フォアグラはムースしかりショウフロアしかり、ひと手間加えると最高に美味しくなるから面白い。そのひと手間が道となる。迷わず行けよ!行けばわかるよ、奥さん。
★第6位 そばや哲心「おとなのわらび餅」
手前味噌、自画自賛で大変申し訳ないのですが私のわらび餅は世界一ィィィィィィィィィ!我々料理人にとって何が1番大事か?それは「美味い!」。格闘家の強さ、女優の美しさ、学者の賢さ、芸人のおもしろさ、それらと同じく何よりも絶対的な説得力を持つ。何故、私の先月の東京の有名シェフ達にした蕎麦と和菓子のセミナーで彼らが私の話を聞いてくれたか?何故どこの誰かもわからへん私の話に耳を傾けてくれたか?それは私のわらび餅が最高に美味かったから。どんな哲学や思想、ウンチクを持っていてもそうでなければ何の意味もない。言い換えればどんなクソ野郎でも美味いもん作れれば勝ちなのである。見た目、性格、人間性、んなもんは皿の上では一切関係ない。認定書がバッヂがなんの手助けをしてくれる。美味いか否か。それが全て。わざわざ京都まで行かなくても美味いわらび餅食べれますよ、奥さん。
番外編「行縢山の山頂で食べた都萬牛スキヤキ」
美味いものを食べる為の条件。
①誰と食べるか(気の置けない仲間達と)
②何処で食べるか(最高の景色を前に)
③何を食べるか(私が料理したスキヤキ)
④どんな状況で(鍋担いで登頂してへとへと)
そりゃー美味いよね、奥さん。
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