
来月に遂に東京にミシュランが上陸する。
ミシュランガイドに載ることは、ホテル、レストラン業界としては大変名誉なことで
さらに星の数が増えるほど世間的に評判も高くなり(☆三つが最高ランク)
無名店から有名店へと成長することもありうる。
☆ひとつ獲れば一生お客に困ることは無いといわれている。
が、逆に星が減ることもあり、評価も下がり、客足が遠のく可能性もあるため、
ミシュランガイドが出る時期は業界の人間は戦々恐々としている。
過去に☆を落としたシェフが自殺したのは有名な話。
今回東京にミシュランが上陸するにあたって
和食、なかでも寿司がどういった評価を受けるのかが注目されている。
そんな中、三ツ星をとるであろうと言われているお店が何件かある。
ジョエルロブション(恵比寿)
ロオジエ(銀座)
コートドール(三田)
ピエール・ガニエール・ア・東京(表参道)
他にも何件かありますが。
ジョエルロブション、ロオジエは以前に行ったことがある。
僕の中ではロブションは確実に三ツ星を獲るだろうと思っている。
ロブションを三ツ星の基準にして考えるとロオジエは☆☆か。
そしてコートドール。
斉須シェフのいい意味で変わらない料理を賞賛する美食家は多い。
いかにもフレンチという華美な盛り付けせず極々シンプルなスタイル。
ロブションを動とするなら、コートドールは静と言ったところか。
ってこんな風に書くと行ったことがあるみたいだけど、行ったことはない(笑)
今回も行きたかったのだが、お店の定休日と重なり・・・。
残念(涙)
ってことでピエール・ガニエール・ア・東京に行ってきた。
業界人の中では上記の4店の中でもピエール・ガニエールが
ロブションと並んで三ツ星最有力候補といわれている。
ちょうどその日はオカンも江戸にオペラを観に、
そして偶然にも妹も上京してきていたので
親子3人で行くことに。
親父は・・・
宮崎でお留守番(笑)
かわいそうに。
ごめんよマイファーザー。
ジムでひたすら汗を流していたそうです。。。
彼は今、加圧トレーニングなるもにはまっており
気がつけばキンニクマンのような身体になってきた(笑)
何を目指してんだか(笑)
それにしても加圧って効くのね。
加圧ベルトってので腕をぎゅーって絞めて筋トレすんねんけども
僕にもやらしてや~ゆーたら
オマエにはまだ早い!やて(笑)
自分ばっかり!!!
話がそれました。
表参道のプラダ前で待ち合わせ(ってかあそこは青山だよなぁ)
ピエールはプラダの横にあります。
ピエール・ガニエール・ア・東京。
その名の通りピエール・ガニエール氏の東京店なんだけど。
パリにある本店は三ツ星を獲っている。
もちろん東京店にピエール氏はいないんだけど
年に何度も来日し、厨房はパリとカメラで繋がっているという徹底した管理体制。
この話を知った時、これは期待できそうだと思った。
が、まず入り口でやられた。
お店の入り口いっぱいに描かれたピエール氏。。。
閉口。。。
どんだけアピんねん(笑)
日本人にはない感覚だ。
日本人ならこんなことはしない。
この先制パンチに少し食欲をなくす(笑)
こっちは飯食いにきとんねん。
おっさんの顔見に来たんとちゃうねん(笑)
席に通される。
お店はそんなに広くない。
テーブルが12、3席といったところか(定かではないがそんなもん)
が、スタッフの数がめちゃめちゃ多い。
多いではない。
めちゃめちゃ多い。
普通のレストランならおっても4,5人ってとこだろう。
ピエールは10人近くはいたんじゃなかろうか。
そないに広いお店でもないねんから
そないにようけおったらうっとおしいねん。
どこみてもスタッフが視界にカットインしてきよる(笑)
まぁその変わりサービスは◎でしたが。
そんだけ人数おれば気がつくやろって気もしたけど。
うちの妹がね、いかんせんこういったお店に慣れてないもんで
緊張してんのか、フォークを落としたり、スプーンを落としたり。
もう、あーあーあーあー(笑)
落としたスプーンについてたソースでテーブルクロスに地図描いちゃってね。
スタッフどーすんねやろなー思ってたら
ちょうどソースの地図くらいの小さいクロスを持ってきて
その上にかぶせてくれてね。
パッとみはわからへん。
よく出来ました◎
テーブルクロスを代えるとなると大事やし
そのまま食事を続けるのもアレやしね。
まぁセオリーなのかもしれへんけどナルホドなと。
でもそのスプーンを落とした張本人がしょげている。
2回も落として恥ずかしかったのか真っ赤な顔してうつむいている。
そこで心優しい兄貴がアドバイス。
「ええか。誰でもスプーン落としたりすんねん。
でもそれで恥ずかしいてうつむいてたらアカン。
こんな時は笑いに替えたったらえーねん。
いやー今日のスプーンは活きがいいねぇって」
妹がようやく笑顔を取り戻した。
オカンは何ゆーてんねんって顔してたけど(笑)
男性諸君!
レディと食事に行った際、
レディもしくは自分がそういった粗相をしてしまった場合。
このいやー今日の○○は活きがいいねぇ!
で切り抜けましょう(笑)
気まずい空気が笑いに変わるはず。
メイビー(笑)
責任はもちませんが。
で、肝心のお料理の方なんですが。
アミューズ、前菜、メインと
非常に繊細で計算しつくされた
イッツ・ア・ガニエールワールドです。
他では食べたことのないような料理にたくさん出会えます。
一目見ただけだはわからない
ナイフをいれてみて
口の中に入れてみて
そこからあふれだすまるで魔法のような料理。
摩訶不思議なマジックの秘密を食べながら解いていくような心地よさ。
んー我ながら素晴らしい表現だ(笑)
がこれだけ賞賛するとピエールガニエールも三つ星鉄板(確実の意)か
と思われるかもしれないが
僕は正直ピエールの三つ星はないと感じた。
確かに非常に繊細で美味しかったが
ロブションやロオジエほどではない。
ロブションを三つ星、ロオジエを二つ星と考えると
ピエールは☆ひとつといったところか。
よくて二つ星。
最高ランクの三つ星はない。
これはオカンも同意見。
(久しぶりに意見があいました笑)
もしミシュランがピエールに三つ星を与えたら
ロブションが三つ星であったとしても
僕はその時点で信用しない(笑)
まぁ評価なんて人それぞれだから
どーでもいーっちゃいいねんけどさ☆
もっとも僕がピエールに三つ星のお店ってゆー前提で来てるから
評価が厳しいってのもあんねやろうけど。
でもまた行きたいとは思わないかな。
ロブション、ロオジエはまた行きたいもん。
ふと、周りを見渡せば評判もあってか
テレビで見たことある人がチラリホラリ。
奥の方にちょっとだけ個室っぽくなってるとこがあんねんけど
そこに名前はわからへんねんけど女優やら
有名なファッションデザイナーとかいてはってね。
んで料理が終わったころを見計らって
シェフが挨拶にくんねんけどさ。
そのシェフが外人さんなもんやから余計に彼女らが誰か知らへんわけよ。
ほんで個室の前でギャルソンに挨拶するように促されてんねんけど
いかんせん知らへんもんやから
えー誰やねん?みたな顔しててさ
でも個室に入るなりめっちゃ笑顔で握手してて(笑)
んで出てくるなり
HU~って
オイっ(笑)
見えてるから(笑)
まぁそんなもんですわな。
そこはちゃんと教育しとかんと。
それから一番ビックリしたんがトイレ。
普通、用をたすあの便器的なものがありますわな。
ないねん。
どこにも。
え?
どこにすんねん?
って思ったら壁一面にね滝が流れてんのよ(笑)
ほんで下のほうにビー玉が敷き詰められててさ。
ここにしろってか(笑)
なんともいえぬ感じのままイタシマシタ。
女性用は普通だったそうです(妹談)
ピエール・ガニエール・ア・東京。
ミシュランがどーのこーの関係なしに
美味しいもの食べたい、大切なパートナーと食事を楽しみたい
ってのであれば素敵なお店やと思います。
話のタネに一度が行ってみては♪

バターが茶巾しぼりになってました♪